【かんたん解説】 ICD10コードとは?基本と構造をわかりやすく解説
ICD10コードは、医療現場やデータ分析の分野で広く使われている「世界共通の病気の分類コード」です。
聞いたことはあるものの、「具体的に何に使うのか」「どう読むのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
今回はICD10コードの基本を、要点を絞りながら解説していきます。
【ICD10コードとは何か?】
Q. 『 ICD10 』って何の略?
→ WHO(世界保健機関)が定めた、『国際疾病分類・第10版』 のことを指します。
上記を英語名で、『International Classification of Diseases 10th Revision』。
略して ”ICD10” と呼びます。
Q. 何ができるの?
→ 医療機関では、診断された病名はすべてICD10コードに置き換えて情報管理されています。
例えば、「肺炎」「糖尿病」などの病気には、それぞれ固有のコードが割り振られており、
このようにコード化することで、国や医療機関が異なっても、同じ基準で病気を扱えるようになります。
【ICD10コードの構造と読み方】
ICD10コードは、アルファベット1文字+数字2桁(+少数点以下)で構成されています。
例:
– A00:コレラ
– E11:2型糖尿病
– J18:肺炎(詳細不明)
さらに細かい分類として、「K02.1」のように小数点以下が付くこともあります。
各コードの意味するものは、下記のように定義されております。
アルファベット : 病気の大分類
数字2桁 : 具体的な疾患
小数点以下 : 詳細な症状や状態
先ほどのコード 「K02.1」 の疾患名は、 『象牙質う蝕 (象牙質の虫歯) 』 と正式に決められていますが、これも上記の定義に従ってコード分解すると、成り立ちがはっきりとしてきます。

このようなコード構造により、体系的に病気が整理されています。
【ICD10コードの、基礎疾患と症状発現の違いについて】
実はICD10コードは、2種類存在します。
「基礎疾患」と「症状発現」と呼ばれるものです。
基礎疾患 : 主病名や慢性的な疾患
症状発現 : 基礎疾患により発生した症状
例えば、糖尿病性白内障という疾患がありますが、
これは、
『持病の糖尿病によって、白内障が発生した』
という疾患です。
病気が別の病気を引き起こすというパターンですね。
高脂血症→高血圧→心筋梗塞などもよくある例です。
こういう場合、
基礎疾患:糖尿病(E10)
症状発現:糖尿病性白内障(H28.0)
という位置づけになり、それぞれ別コードで分類されます。
傷病関連の分析の際は、基礎疾患コードを扱うのがポピュラーな方法です。
しかし同じ傷病のうち、単一発症か合併症かによって、患者性質が大きく異なる場合は、症状発現コードにも配慮する必要が出てきます。

【ICD10コードを理解するメリット】
ICD10コードを理解することで、以下のようなメリットがあります。
– 医療データの読み解きができる
– 分析レポートの理解度が上がる
– 医療業界でのコミュニケーションがスムーズになる
特に、データ分析やコンサルティングに関わる方にとっては、基礎知識として不可欠です。
【まとめ】
ICD10コードは、病気を世界共通のルールで整理するための重要な仕組みです。
シンプルな構造ですが、分類は数多く存在します。それだけ疾患の種類が細分化されているということですね。
初めは難しく感じるかもしれませんが、まずは「分類のルールを理解する」ことから始めれば十分です。
ICD10コードを正しく理解することで、医療データの価値をより深く活用できるようになります。
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気になる点、詳しく知りたい点などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
※1 患者が病気を認知し、医療機関へ受診、そして治療となるまでの一連のステップ。
【参考資料】
・ICD10のABC – 厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/dl/icdabc_h26.pdf)
・診療報酬情報提供サービス – 厚生労働省
(https://shinryohoshu.mhlw.go.jp›doSearchInputBp)
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